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11月『落語絵本 めぐろのさんま』

今月のテーマは「古典に親しもう」です。古典といっても中学校や高校で習う古文ではなく、昔林や神話・伝承、短歌や俳句、能や狂言、落語など我が国の伝統的な言語文化に関するものが対象です。

そこで、今月は『落語絵本 めぐろのさんま』(川端 誠:文・絵 クレヨンハウス 2001年)です。

ここで、あらすじを書くのは、野暮というものでしょう。「さんまは庶民の食べ物で、おさむらいは「下魚(げうお)」と呼んで食べなかったそうで・・・。」という「まくら」から、殿様の精一杯の知ったかぶりが空振りに終わる「さげ」まで、一気に楽しんでください。

江戸時代、目黒は農村地帯でタケノコの産地として有名だったそうです。そんな目黒にも目黒川を通して物が行き交っていたので、サンマも入ってきていたといいます。また、徳川三代将軍家光が鷹狩りに目黒を訪れた際によく立ち寄っていた茶屋があり、団子や田楽を注文した記録が残っているとのことですが、はたして将軍がサンマを食べたかどうかは不明です。とはいえ落語「めぐろのさんま」はこうした史実を元に作られたというのが定説になっています。

                      ※参考資料「ふれあいの窓 No.306」都営交通発行 2020年11 月

                

  

公開日:2020年11月11日 10:00:00